ドライアイス
「何百面相している訳」



私は考え事すると、顔に出やすいらしい。


そう妹が言っていた。



「別に」


「言っておくけど、この告白は自分の意思だから。誰かの指示とかじゃねぇから」


「え」



また思考を読まれた。


なんで?エスパー?


まじまじと見つめると吉澤くんは笑う。


今度は馬鹿にしたようなものではなく、純粋に可笑しいんだと訴えるようなもの。


なんだか新鮮で、また見つめた。




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