teAcers LovE ~先生だって恋したい!~
浮竹先生は、王子サマみたいだった。
いつも目が合うとふっと笑ってくれて、
私の緊張をとるためか、さりげなく話し掛けてくれたり、子ども達の流行りを教えてくれたり。
生徒にも尊敬されてて、頼りにされてて、私もあんなふうになりたいなって思ってた。
憧れの存在だった。
けれどそんな優しい浮竹先生は、
ある日突然変わった。
生徒にはいつもどおりだけど、
私にはいつもいつも、意地悪ばかり。
生徒の前でも、お構い無し。
おかげで私は、生徒に舐められてしまった。
こんなの新人いじめだ。
パワハラだ。
それに…
ドキドキしてるのは、
私だけなのかな。
なんて、考えてしまう。
意地悪されても、憧れの存在であるのには変わりがなくて。
あの笑顔がもう一度私に向けられたらいいのに。
ちょっとだけそう、
思うようになってしまった。