年下彼氏の甘い嫉妬
そんな話なら今聞く必要はないと思って、次の準備のために部屋を出ようとする。


その瞬間、ドンっと壁を叩かれ、ドアの鍵を閉められてしまった。


体をクルッと回され、いつものワンコの雰囲気ではなく、男の雰囲気を纏った良也に睨まれる。


壁についてない手で、顎をクッと持ち上げられキスをされる。


「んふ……。ちょ……」


ベッドの中でされるようなキスに、腰から砕けそうになる。


「もっと気持ちよくさせてあげようか?真衣?」


そう言って良也の手が、服の中からそろそろと入ってくる。


「やっ、なんで急に……」


「真衣って、俺の何なの?」


「なにって……んっ。かの……じょ」


息も絶え絶えに何とか「彼女」と言うと、「わかってんじゃん」と良也もキスの間の漏れるような声でささやいた。


続くキス攻撃の間に、なんで良也がこんな風になったか考える。


「あっ、もしかして嫉妬?」


ひとつの答えにたどり着きそう呟くと、良也からパッと男の雰囲気が消え、いつものワンコに戻った。
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