年下彼氏の甘い嫉妬
「当たりなんだ」


おかしくなって声を出して笑うと、笑わないでよと言ってギュッと私を抱きしめてきた。


「嫉妬だってするよ。部長からのセクハラを助けたのは高橋さんだったし、その高橋さんと付き合ってるの?とか言われてるし」


「聞いてたんだ?」


「うん。次の日だって朝帰りで、しかもずっと男と一緒で。仕事だって思っても嫌なんだもん」


「女の子もいたけど?」


そう言うと、「分かってるけど」と呟かれて余計に強く抱きしめられた。


「今回のことは私が悪かった。それに、良也のことはちゃんと彼氏だって思ってるから安心して」


「ほんとに?僕ってちゃんと真衣ちゃんの彼氏?」


「うん」


うなずくと、ニッコリ笑顔を見せて私の体を離した。


「よし、これで僕仕事頑張れる。今日もお家に行くから、早く帰ってきてね」


まるで彼女が言いそうな言葉を残して、良也が部屋を出て行く。


ワンコみたいな私の彼氏は、たまに可愛くて甘い嫉妬をしてくれる。


そんな彼氏のために、今日は仕事を早く終わらせて帰ろうって思った。




……END
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