向日葵
プロローグ
〜~♪~~~~♪
どこからか、歌が聞こえる。
自分の背よりはるかに高いヒマワリの花をかき分けながら、声の主を探した。
はぁ…はぁ…
視界が開けた先には一人の女性。
見覚えが…
しかし、霞んでいてハッキリとは見えない。
(誰だろう?)
目をこすっても視界はクリアにはならなかった。
ぽーっと、その女性を見つめているとふと目があった。
「絢音ちゃん?こんなとこで会うなんて…久しぶりね」
(この声…知ってる…でも、誰?思い出せない…)
「絢音ちゃん。あなたはまだココに来るべきではないわ。そろそろお別れの時間ね。あの子を…よろしくね」
私の意識はそこで途切れた。