らぶぁーず*ぷりんせす
「へー意外っ迷子ちゃんは誰狙い?」
「えっ?」
"誰狙い"って何のこと???
「 はい、着いた」
そう言う先輩の目先、いや・・・私の目の前には
溢れるほどの女子生徒
「えっ・・・」
フェンスのまわりに群がるThe girl
「な、何事ですか・・・これは」
「ん?何ってそりゃマネ志望者だろ?」
なぬっ?!
「この人数がですか?!」
ざっと数えても60〜70人??
これも正確とも言えないし、私の視界から見える人たちだし
これは・・・とても大変な所に足を踏み入れようとしているのでわ・・・??
や、やめよう!
今ならまだ全然間に合うっ!!
連れてきてもらった先輩には悪いけど、私は平和にもしくはちょーらぶりーな高校生活を過ごしたいもんっ!!
「先輩、私やっぱり・・」
「迷子ちゃん行こ♪」
「え、ちょッ先輩?!!」
私の言葉は先輩には届かなかったらしく、何食わぬ顔で先輩は私の手を引いて女子の群れを通り抜けてグラウンドへ向かう
そんな私たちが視界に入るとフェンスの周りにいる女の子達がワッとざわつく