らぶぁーず*ぷりんせす








「それにしても高校生になったって言うのにオマエはそーゆーのないのか?」








"何も聞いたことねーぞ?"なんて、何を思ったのかそんな思考回路にたどり着いた親父はニヤつきながら俺を見る









「いねーよ、つかほっとけ!」









「あら、いないの??悠暉ももう高1なのにね」







と、キッチンに立つ母親も便乗する









「俺はサッカー、一筋なんだよ」










「あらあらもったいないっ!せっかくの青春時代なのに!」








母親の言葉に"そうだぞ!人生一度きりだぞ!"なんて付け足し腕を組み頷く親父











「部活に可愛いマネージャーちゃんとか」











・・・・・"マネージャー"・・













「クラスに気になる子とか居ないの?」











・・・・気になる、クラスメイト・・












「・・・・・・」










「あらま、ビンゴ?」







「なっ、うっせ!!部屋戻る!!!」









ニヤニヤと顔が煩い両親に嫌気がさして自分の部屋へ逃げ込む











・・・それは・・・ない。













・・・ハズ








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