らぶぁーず*ぷりんせす









「付き合いたてホヤホヤっいいなぁ〜♪」








颯斗と雅樹先輩がいるこの部活内では少し気まずい感じもしますけどね・・・









「今、瀬尾くんは病院に行ってるんだよね?

・・・心配、だね。」








「・・・はいっ」









会場で別れてからもう一時間以上








そろそろ・・・戻ってきても良い頃なんだけど・・・







なんて不安で胸を膨らませているとタイミングよく部室の出入り口の扉が鈍い音を立てながら開いた








「瀬尾じゃん!」







「おかえりー」







「お疲れー!どーだったんだー?」








なんて言葉が瀬尾くんと部長に向け放たれ、部室内に飛び交う









皆に笑顔で応える瀬尾くんにホッと肩を撫で落とす








笑ってるっ・・・






なんだか、平気そうっ・・・







なんて思っているとバチッと目が合ってこちらに向かってゆっくり歩き始める瀬尾くん








それに気付いてか、隣にいた優子先輩が気を回してくれて"私、大和の所に行ってくるね♪"なんて言ってその場を後にした









・・・申し訳ない事してしまったかな








優子先輩と入れ違いのように私の隣に腰掛ける瀬尾くん







< 176 / 283 >

この作品をシェア

pagetop