らぶぁーず*ぷりんせす
"まさかあの人と久田先輩が繋がってるとは世間では狭いもんね〜"
なんて、女子高生らしかぬ発現をする麻希
「それにしてもあーんな、口悪男によく借りれたね。性格も曲がってそうじゃない?」
麻希もなんだかんだ悪いこと言ってるよなー(笑)
「まあ、貸してもらったってよりも雅樹先輩が奪い取ってくれた?って感じかなっ」
「ふーん。」
「それ、いつ返しに行くんだ?」
悠暉くんの目線が私の手元に行く
「借りっぱなしだと申し訳ないし、今もう行ってきちゃうよ!」
「俺もいく」
「え、悠暉くんも?!体育館だよ?遠いし、なんだか申し訳ないよっ?」
そんな私の心配を他所に無言で頬が膨れる悠暉くん
「琴姫・・・察してあげなよ?」
そう言い私の肩に軽くぽんっと手を置く麻希
「他の男と密会するのが嫌なんだよ、悠暉くんはっ♡」
「なっ?!///」
それが当たりなのか外れなのか
悠暉くんは、少し頬を染めてそっぽを向く