らぶぁーず*ぷりんせす
「遅いよー櫻田ー!」
たつみが頬を軽く膨らませて言う
「遅くなってごめんなさいっ」
「いいから食おーぜっ!」
その部長の言葉で"待ってました"とばかりに皆がご飯に手を出す
私も悠暉くんの隣が空いていたので座って料理に手を付け出す
「琴姫、何かあったのか?」
「うん、秀弥先輩に会ったの」
「あ、秀弥に会えたのか!」
私の真っ正面に座ってる雅樹先輩は"よかったよかった"と驚きの一つもなかった
そーいえば、秀弥先輩も雅樹先輩が合宿ってこと知ってたっぽかったなぁ
「秀弥先輩がここに来てること知ってたんですか?」
「バスケ部とは毎年合宿の日程が一緒なんだよ」
雅樹先輩の隣に座っている青木先輩が言った
「あ、そうなんですか・・・」
所謂、恒例行事みたいなものか・・・
「なになに?♪琴姫ちゃんが河田と密会したの?♪」
雅樹先輩の逆サイドに座る伊藤先輩が私の知らぬ名を口にした