らぶぁーず*ぷりんせす
「お姫様だっことか良く恥ずかしくねーな」
部屋を出ようとする俺の背中に向けて言い放つたつみ
そんなもん
顔から湯気出るほど恥ずかしいわ!
ケド・・・
「うっせ、緊急事態なんだよ」
そう言い残し俺は琴姫の部屋に向かった
ほんと、先輩は油断できねえなぁ
琴姫に何させるかわかんねーし
気をつけなきゃと改めて心に誓う
気持ちよさそうに俺の腕の中で眠る琴姫に少し安心する
俺は・・・頭もよくないし
容姿も良くない
取り柄は本当にサッカーだけしかない
そんな俺にとって、琴姫は"華"のような存在
俺の周りを明るく照らしてくれる
いつも笑顔で応援してくれる
怖がりなくせに
強い心を持っていて
とても、優しい
どんなことでもいつも人の心配ばかりして
すげえ、優しい
そして、こんな俺を"好き"だといってくれる
ーー「大好きだよ、悠暉くんっ」ーー
琴姫がいつまでそう思ってくれるかわからない
いつまでそう言ってくれるかわからない