らぶぁーず*ぷりんせす









「だあーいじょうぶよ!!瀬尾は可愛いから絶対似合う♪」









「はぁ?!ぜんっっぜん嬉しくねーし!!!」








「ふふっ♪」









目の前で繰り広げられる光景に思わず笑みがこぼれる








そんな楽しげな文化祭を前にしても









「・・・っ」









折角の浮かれたい毎日なのに








私への嫌がらせは止むことはなく、心にはズッとモヤが掛かったまま












ーーー・・・














「うーん、予算案こんなもんかなー」











頭の良い麻希はクラスで提出する予算案の計算していた









計算したものを生徒会に提出して許可が降りれば学校から準備資金がクラスに降りるの







「ねえ、委員長どう思う?」










衣装を作る準備をする手が止まる私の横で







委員長と相談し合う麻希








「うん、いいと思うわ!佐藤さん、早速提出してきましょう」








よかったっ。無事に決まったんだ






クラスにとっても原点となる大切なことだもんねっ







聞き耳立てながらもホッと肩を撫で落とす







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