らぶぁーず*ぷりんせす








「悠暉くんっ?どうしたの?」









「教室から出るなら俺も行くよ。何があるかわからねーし」








ふふっ心配、してくれてるんだねっ










「大丈夫だよっ!ただ、生徒会室に行ってくるだけだからっ!」









「瀬尾ー!!看板なんだけどさー」








教室の端で作業する店内創作チームと思われる男の子が悠暉くんに呼びかける









「ほら!悠暉くんのこと呼んでるよっ?」









麻希と同んなじように戸惑う悠暉くん









「すぐに戻ってくるねっ!」









そう押し切り教室を後にした








私の背中に






「何かあったらすぐ呼べよっ」








と、悠暉くんの声が投げかけられた









皆・・・私のこと心配してくれるんだ









麻希も悠暉くんもサッカー部の皆も









本当に、幸せだなぁ・・・私








私は生徒会室へと向かう階段を一段一段幸せを噛み締めながら下る










早く書類提出して、教室に戻ろうーっと♪









その瞬間・・・











背中に軽く力が加わり、私の足裏は階段から離れ宙に浮く感覚がした








「ぇ・・・ー」









< 234 / 283 >

この作品をシェア

pagetop