らぶぁーず*ぷりんせす
ーー・・・
「・・・そ・・・ぃッー」
誰かの声が聞こえる
異様な程の薬品の匂いが
身体中の痛みに刺激しているような気がした
「・・・ッー」
ココは・・・
「・・・こ・・・は・・・」
重たい瞼を必死に開くと真っ白な視界が広がる
ぼやける真っ白な視界
「・・こ・・こ・・・は・・ー」
「迷子ちゃんっ!!!」
「・・・せんぱい・・」
重い瞼でゆっくり瞬きをするもののやっぱり視点が合わなくてボヤける
それでも、なんとなくの視覚と聴覚を頼りに
マサキ先輩が心底心配し、慌てているのが分かった
「・・・わたし・・・ッ」
身体を起こそうと来ると身体のあちらこちらに激痛が走った
"無理に起き上がるな"そう言って私を支え寝かしつけようとする雅樹先輩
「あの・・・せんぱい。わたし・・・」