らぶぁーず*ぷりんせす
「階段から転げ落ちたみたいなんだよな、大丈夫か・・・?」
あ、・・・そうだ・・・ワタシっ・・・
「・・・っ」
最後に見た廊下に広がる血がフラッシュバックして鳥肌が立つ
「秀弥がここまで運んで来てくれたんだよ」
そう言う雅樹先輩の目線の先には椅子に座る秀弥先輩がいた
「しゅうやせんぱいが・・・?」
意識を失う前に聴こえた声はやっぱり、秀弥先輩だったんだね
いつも強気な秀弥先輩も今日だけはなんだか、しよらしくも見えた
「秀弥先輩、ありがとうございました」
目覚めて少し経ったからかはっきりとしだした視覚にホッとする
保健室のベットで横たわる私の周りには秀弥先輩
そして、雅樹先輩・部長を始めとしたサッカー部の面々が揃っていた
皆さん・・・
私のために駆けつけてくくれたんだ
凄く・・・嬉しいっ・・・
「先輩方、本当にありがとうございますっ」