らぶぁーず*ぷりんせす









あの時、階段で見たあの人・・・









一瞬だったし









気が動転して、ハッキリ覚えてないけど










多分・・・あの人は・・・









視線を秀弥先輩にやるとバチっと目が合う










「・・・ッ・・見てないですっ・・」










・・・イエナイ









「そうか、そうだよな。」








"それなら一から探し出していくしかないな"っと強気な部長の声に、皆が反応し保健室が騒がしくなった









ごめんなさいっ皆・・・








見たのに。言えなくて・・・










皆さんにこれ以上迷惑かからないようになんとか自分で蹴りつけるようにしなきゃっ・・・











「みんなー騒がしいわね、櫻田さん起きちゃうでしょー?」










注意の声を向けながら保健の先生が入室してきた










「あら、櫻田さん気がついたのね」









「はいっ。」








先生に手伝ってもらいながら、上半身を起こす








「・・・ッー」








少しでも動くと頭に激痛が走る









そのせいか、なんだかぼーっとする









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