らぶぁーず*ぷりんせす
「・・・・・・、いってきます。」
もう一度誰もいない家に向かい一言
ガチャッと玄関のドアを開けて秋晴れの外へ出る。
外に出ると門の影に人が立っていた
え・・・
「悠暉くんっ?!」
「おはよう」
と笑顔で手をあげる悠暉くん
「どうしたのっ?!」
「登校中にまた何があるかわかんねーから」
悠暉くんの家って、この辺じゃないのに・・・
わざわざ、来てくれたんだ・・・
「ありがとぉ」
私・・・ほんと、幸せ者っ・・・
「調子はどうだ?」
「うん、一晩寝たらだいぶ楽になったかも。」
「そっか。それならよかった」
そして、暫しの沈黙のあと
「なぁ、お前親って・・・」
と、気難しそうな表情をしながら恐る恐る聞く悠暉くん