らぶぁーず*ぷりんせす
私の否定の言葉を遮り、強い口調で言い放ち更に私を睨む喜多村先輩
「由梨亜」
しゅッ・・・河田、先輩は・・・ドスの効いた低い声で喜多村先輩を叱るように言う
そんな河田先輩に喜多村先輩の肩がビクッとする
「だ、だって・・・」
ドヨーンとした重い空気が流れる
「オマエ、見てたんだろ?階段突き落とした犯人」
唐突的な河田先輩の言葉にードクンッ鈍い音で鼓動を打つ
「そんなっ・・・こと・・・」
「もういいだろ。コイツがッー「私よ。貴女を突き落としたの」
河田先輩の言葉をまたもや遮り、私に言い放つ
淡々と無表情に告げる喜多村先輩に背筋が凍る気がした
「・・・謝れよ」
"琴姫に謝れ"と、怖い程に強く怒る悠暉くん
「悠暉くんっ・・・」
私は静かに頭を左右に振る
「喜多村先輩。どうして・・・」
怖いけど・・・もう、皆に迷惑掛けたくない
悠暉くんにこれ以上迷惑かけたくない