らぶぁーず*ぷりんせす









河田先輩は顔色一つ変えずにじっと私を見見つめたまま











「だから、喜多村先輩。安心、してください」












「アナタっ・・・」







「・・・琴姫」










これでいいっ。







これ以上嫌な思いはしたくない。










それに










なにより












喜多村センパイの手をこれ以上汚して欲しくない












喜多村センパイはただ・・・ただ、河田先輩が好きなだけで、恋をしているだけだから














「・・・ほんとうに悪かったわ。もう・・・あなたには近づかないから。」














「・・・喜多村センパイ」










そう言い残しこの場を去る河田先輩と喜多村先輩










これで・・・無事に解決した、のかな。













少し不安で悠暉くんを見ると







「お疲れ様」








と、微笑んでくれた










「うんっ・・・」










終わったんだっ・・・












もう、怖い思い・・・しなくていいんだっ









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