らぶぁーず*ぷりんせす
「おじさんもおばさんも、なんで琴姫の気持ちに気付かねーんだよ!」
「"気持ち"って、何のことかしら?」
「今にも泣きそうな顔してんのに、なんで平気なんだよ」
「・・・そんなことは」
「もっと見てやれよ!コイツは、琴姫は、ずっと我慢してきてッ「さっきから黙って聞いていれば、何を言ってるんだ君。
我慢もなにも琴姫はもう高校生。15歳だ。子供じゃないんだから」
「じゃあ・・・琴姫が子供の時には側にいたんですか?気付いてやれてたんですか?
寂しさを我慢させるようなことしてないって言い切れますか?!」
悠暉くん・・・
「俺の親は、バカがつくほどいつも元気で、所謂親バカです。
ケド、そんな親のお陰で孤独を感じたことは一度もありません。
だから、琴姫の気持ちを全然分かってやれませんが、それでも、俺はアイツにあんな顔して欲しくないんです」