らぶぁーず*ぷりんせす










「ううん。私ではきっと、ずっと言えない事だった。

私が我慢すれば、私が明るく楽しい家庭だなんて高望みしなければって」









ずっとそうやって自分言い聞かせてた











「けど、今日スッゴくスッキリしたっ!ありがとう・・・悠暉くんっ!」










「そっか、それなら良かった」










2人で笑いあって、家まで戻る為歩き出す












「私、この家には無いものがサッカー部にはあるんだなぁって、最初はそーやって惹かれたのっ。

でも気づけば、今はただサッカー部の皆んなが大好きになってた」












"サッカー部"ではなく、"サッカー部の一人一人が好き"という気持ちに変わっている気がした











「えへへっ・・・って、悠暉くん?」











家の玄関に着いた頃、悠暉くんはぷくーっと頬を膨らませていた










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