心配性彼氏の甘い束縛



「チャイム鳴るからそろそろ授業始めるぞ」



と言う彼の声を後ろから聞きながら職員室に向かう。



次の時間空きで良かった。



空きじゃなかったら、もっと慌てて大変なことになるとこだった。



しかもまた隼人におっちょこちょいって言われちゃったし、そのうち隼人の口癖になってしまいそう。



隼人というのはさっき会った数学の水城隼人のこと。



去年からわたしと一緒に新任でここに勤めることになって



同僚という関係だけでなく、実は恋人同士だったりする。



< 4 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop