心配性彼氏の甘い束縛



電子辞書と紙と赤ペンを持って職員室の上の階にある空き教室に2人で入ると、2つの机を向かい合わせにして席に座った。



「ここの仮定法、as thoughのところを説明してもらえますか?」



とペラペラと参考書をめくって、わたしの方に参考書を向けてくれた早田くんに



わたしはこれはねと言いながら説明する。



「この文、I feel as though I were dreaming.



as if とas thoughは早田くんがマーカーで引いたように「まるで~のように」っていう意味。



その後に続く節は仮定法過去か仮定法過去完了になるんだけどこの文だったら……」



「仮定法過去になってますね!」



「そうそう!もし過去完了だったら、その前に過去のできごとがないと文が作れないからね!



じゃあこの文の訳は?」



「わたしはまるで夢をみているような感じだ、ですか?」



「うんうん!そしたら仮定法過去完了の方も見てみようか」



と言って仮定法過去完了の方も一緒に考えてみる。



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