心配性彼氏の甘い束縛



「こんな説明で大丈夫かな?」



「大丈夫です。やっとすっきりしました。as thoughだけじゃなくて仮定法過去と仮定法過去完了にする時の違いが分かりました。



そう言えば橘先生は最初から英語が好きだったんですか?」



わたしはフルフルと首を横に振って、苦笑いをする。



これは謙遜して言ってるわけじゃなくて本当のこと。



「全然そんなことないよ。中学生の時は英語の先生にこれはやばいんじゃない?って言われちゃうくらい悲惨な点数取ってたよ?」



「え?!橘先生が?冗談にしか聞こえませんよ?」



と一瞬目を見開いていたけど、
茶化しながら言う早田くん。



「ある先生に出会って変わったの。50点テストのテストが上がっちゃうくらいにね!



だからその先生には本当に感謝してる」



「すごい奇跡みたいな展開が起きたんですね!


でも俺、英語できなかった時の橘先生と同い年だったら良かったです」



わたしはびっくりしながらも冗談だと思って「何冗談言ってんの!」と言って流した。



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