心配性彼氏の甘い束縛
空き教室から急いで走って、階段を駆け下りて
職員室のドアを手にした時、反対の手をグっと後ろに引かれた。
「え?!」
わたしは引っ張られる方へ振り返ると、目の前には隼人がいて職員室の隣の会議室に連れ込まれた。
―ガチャン
わたしの耳に入ってきたのは会議室の鍵が締まる音。
「なんで隼人がここに?ていうかわたし電話に出ないといけないのに!
放送で呼び出したの隼人じゃん!!」
―ドンッ
「ちょっと!なんでこんなことするの?」
わたしの両脇には隼人の腕で閉じ込められていて、目の前にはご立腹な隼人の顔のドアップが。
そんな状態でわたしの鼓動はどんどん速くなっていく。
「いい?いくら高校生だからってヤローには変わんねーの!」