後輩くんの悩み。



そういうと片方の手で私の両手首を掴むと、私の頭の上でドアに押さえつける。




「高野、やめてっ」




「男がなんにも下心なく触ってると思ってるんですか?」




どうにか逃げようと体を捻ると、足の間に入ってくる高野の膝。




「や、やめ、」




「中野さんのこといいって言ってる人は波並さんだけじゃない。橋本さん、間宮さん、あと俺の同僚たちも」




そういいながら、高野はスススっと私の背中をなぞる。




「あともっと自分の容姿、自覚してください」




「っふぁ………」




その高野の手付きに、ゾクゾクッと身が震える。

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