後輩くんの悩み。



「その声も、カラダも、中野さんの全てオレのもんにできたらいいのに……」




高野はそう言い切るか言い切らないかのところで、私の首元に顔を埋める。




さすがにここまでくると私もこれがどういう状況なのかがわかるわけで。




「た、高野っ!ダメだって!そういうのはちゃんと、」




そこまで言って、ふと耳を澄ませる。




すると高野から聞こえてくる、静かな寝息。




「ね、寝て、る……?」




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