後輩くんの悩み。


給料日前で財布の中身の心配をし、顔を引きつらせながらそう言うと、




「冗談ですよ。普通に居酒屋とかでいいですか?」




冗談を本気で捉えた私が余程おかしかったのか、それとも私の引き攣った顔が面白かったのか、拳を口元に当て笑いながら高野は言う。




「あ、あぁ。冗談ね、冗談。まぁわかってたけど」




本気で受け止めて財布の中身を心配した自分が恥ずかしい………。




熱の集まる顔をパタパタと手で扇ぎながら、居酒屋ならなんとか……と考えている時。



< 3 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop