ほろ苦いキミのkiss【壁ドン企画】
キミのkiss
4月。
4年という学生生活を経て、大手企業に入社した。
大手企業ということもあって、この社内には所謂“できるヒト”が多い。
その中で私が働いているのには違和感も感じるくらいだ。
私自身も認めるドジな性格。
そんな私だが、勉強はそこそこ出来たのが救いで一応有名大の出身。
この企業の内定をもらえたのは、きっとこの経歴のおかげ。
あとは、何度も練習を重ねた面接のおかげだ。
仕事といえば、まだコピーなど雑用的な仕事ばかりだが、ドジな私にとっては上手く行っていない。
入社から数ヶ月たった今、同期と少し遅れてデスクワークの仕事も少し任されるようになった。
「おい、菊池。この資料は何だ!ミスが多すぎる」
「…すみません」
もちろん上手くなんか行かず怒られる日々。
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