love story
同窓会もお開きになった真夜中零時。
私も会場の雰囲気と彼に後ろ髪を引かれつつ後にしようとした時、突然後ろから腕を掴まれた。
「え....」
咄嗟に振り返るとそこには彼がいて、しっかりと私の手首を握っていたのだ。
ーードキンッ!
心臓が大きく飛び跳ねる。
「ちょっといい....?」
彼は手首を掴んだまま会場に残っているクラスメイト達を足早にすり抜け、そのまま共同トイレへ掛けこんだ。