love story
さっぱり何をしたいのかわからない私はただ彼の言う通りにするだけ。
「そこに座って」
無表情で私を見上げながら指をさし指示をする。
壁に背をくっつけそのまま座ると、どんっ!と私の体の横を足で蹴ってきたのだ。
「どうしたの、いきなり」
「これ、かべドンってゆーんだって。すきなおとこのこからされると、うれしいんだって」
思わずキョトン顔の私。
要は壁ドンを手じゃなく足でやったのだ。