love story

いつもいつも自分の尻拭いを黙ってしてくれる朝霧さんの優しさが嬉しい反面、申し訳なくて。


「....」


朝霧さんは振り向き泣く私の姿を見ると、小さくため息をつき私に近寄り、そっと壁に手をついた。


「泣かなくていい。君に色々仕事押し付けてしまっているからな。いつも悪いと思っているよ」


そう言って壁に背をした私の涙を指で拭ってくれた。

私を見下ろす朝霧さんの目は暖かくて、
その眼差しにまた涙が溢れてくる。
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