love story

「そうだよっ、わりーかよっ!」

真っ赤な顔をしたまま私を睨むように言った彼。

「俺以外と話さないでよ!見ないでよ!すげー嫌なんだよ、瞳さんのそういう姿見るの!」


彼の本音を聞いた途端、胸が締めつけられるほどキュンとしてしまった。

とても素直で真っ直ぐな感情は、
大人慣れしていた私の心に強く刺激を与えてくれたからだ。


「....ごめんね」


耳まで赤くして俯く彼の頭をポンポンと撫でる。
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