今夜、妻に壁ドンします
「お前が他の男と仲良くしたって、俺しか見るななんて言えない。」


カプカプっと甘噛みを繰り返すと、妻は俺の服をギュッと握って来た。


それがさらに俺を煽る。


「だから、壁ドンなんてしなきゃいけなくなるような状況になんてなるな。」


俺の言葉に無言で頷く妻に、もう一度、首に唇をつけ、今度は吸い付いた。


「あっ・・・」


予想と違った事をされてついつい声が漏れてしまったらしい。


その声にまた煽られて、壁についていない手で触れようして、


「ちょ、ちょっと」


妻に手を掴まれた。


「何?」



首から離れて、妻を見れば、潤んだ瞳で睨んでくる。


「こんなとこで、何やってんの。」


妻の突っ込みに、我に我に返れば、1m先には寝室の扉が見える。



俺の腕をすり抜け、寝室に向かう妻を見ながら猛烈な羞恥心に襲われる。


恥ずかしい。物凄い恥ずかしい。何やってんだ俺。


チラッと妻を見れば、首まで真っ赤になっている。


その真っ赤になった首筋に周りより一段と赤い華が一つ。


こんな恥ずかしいこと、もう二度とやらないだろう。


そう思いつつ、妻の反応を思い出す。


まぁ悪くはなかったな。






Fin.
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