単純な恋。
ソファーの前に座り西原を待っていた。


…独身男子の部屋。


散らかってる訳じゃないけどキチンと整理整頓
されてる程、綺麗でもなくて。


あちこちに干してある洗濯物。
ソファーの上に置いてある洋服。


この部屋を見る限り、ここ最近女の形跡はないな。


そんな事を考えながらチラチラと部屋の中を見る。


「コーヒーしかなかった」


キッチンから出てきた西原がカップを2個、テーブルに置いた。




…。





…。




ありがとうって言う前に目に入ってきたのは
あきらかな『ペアカップ』だった。







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