単純な恋。
『俺、夏海の事好きかも』


そんな事言われて浮かれてたのかもしれない。


思い出せば『付き合おう』って言われた記憶はない。


‥‥‥馬鹿は私だ。


忘れよう…。


散らかった缶を集める。


「さっ。お風呂入ろうっ」


わざと大きな声で言ってお風呂場に行く。




『…夏海、ごめんな。…俺の勝手な感情で夏海傷付けて。………夏海の幸せを祈ってる』



お風呂に入ってる時にアイツから携帯にメッセージが入ってた。


悪い奴じゃなかった。
ちょっと夢見心地で子供っぽい所があったけどそこに引かれてた。


夢を現実に変えたアイツはすごいな~って思う。


フゥ~。


頭の中で倒れてたアイツにタオルを渡す。
世界の片隅で野垂れ死にだけはしないでよね。




…サヨナラ。



2度、メッセージを聞いて
アイツのアドレスを削除した。


たった2ヶ月間の私の恋が終わった。









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