単純な恋。
「主任、愛嬌あるから話しかけやすいんだよね」
西原の居る場所を確認して浜中さんが言った。
「…愛嬌なんだか…どうだか」
付き合う前は気付かなかった事がたくさんある。
ナンダカンダと課長に頼りにされてる事。
就業時間30分前には会社にいる事。
よく笑ってる事。
…愛想が良くて…女性社員によく話しかけられてる事。
「良くも悪くも全てが見えちゃうからね。職場恋愛はそこが辛いわね」
「『経験者は語る』ですか?」
「うちの旦那は愛想が無かったから誰も寄り付かなかった。…だけど私にだけは…優しかったんだよね」
フフっと乙女の笑いをした浜中さんに
「オノロケですか?ハァ――、暑い暑い」
顔を手で扇ぎながら冗談で返した。
西原の居る場所を確認して浜中さんが言った。
「…愛嬌なんだか…どうだか」
付き合う前は気付かなかった事がたくさんある。
ナンダカンダと課長に頼りにされてる事。
就業時間30分前には会社にいる事。
よく笑ってる事。
…愛想が良くて…女性社員によく話しかけられてる事。
「良くも悪くも全てが見えちゃうからね。職場恋愛はそこが辛いわね」
「『経験者は語る』ですか?」
「うちの旦那は愛想が無かったから誰も寄り付かなかった。…だけど私にだけは…優しかったんだよね」
フフっと乙女の笑いをした浜中さんに
「オノロケですか?ハァ――、暑い暑い」
顔を手で扇ぎながら冗談で返した。