time machine

「これで死んだら、もうお前に会えないんだって考えたら、震えが止まらなかった。
まだ俺、何にも伝えてなかったから。今まで素直になれなかったことに、すげー後悔した」


…あたしと、同じこと、思ってたんだ…


今までの自分を憎んで。

素直になれなかったことを後悔して。

どれだけ悔やんでも、時間は止まることを知らない。

気がつくと、あたしの頬を涙が濡らしていた。


「だから、最期かもしれないと覚悟を決めて、お前に電話した。…お前には、恐い思いさせただけだったかもしれないけど。ごめんな」

大丈夫だよ、って

信じてた、って言いたいのに言葉が出てこない。


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