俺は俺だから


半べそで那智の方をみたら、

あり?

なんか不機嫌な様子。
俺なんかしたかなあ?
あ、話してたときシカトしちゃったとか?

「ごめん那智ー、俺シカトしてたー?」
「‥‥してない」

きゃー(>o<)
相変わらず不機嫌。
とにかく、花火は一緒にやるべきだろ。
「こっちきて一緒にやろ?!」
なんて笑顔で。
そしたら黙ってはいるけど、こっちに来る那智。

「よろしく、那智ちゃん?」
晴が那智に言う。
「‥‥ん★」
那智はいきなり笑顔になってうなずく。
不機嫌じゃなかったんか?
「よろしく~、那智っこ!」
「那智っこ?!」
カナにそー言われて、笑ってるし。
ま、いっかー♪


「気を取り直して! 花火~~~」
「「「点火!!」」」
ちっこいけど、綺麗な花火が空に咲いた。
「きれ~~」
「おぉ~」
「小さっ」
次々に口からこぼれる言葉。
自然と笑顔になる顔。
花火の力ってすげえなー!


 
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