俺は俺だから
俺は立ち上がって言った。
「よく1人で頑張った! ご褒美に俺が親友になってやろう!!」
笑顔で那智を見下ろすと、目を見開いて口がまぬけに開いてる。
さすがリアクション女王(笑)
「はあぁぁ?!」
「だから、俺がお前のほんとの親友第一号だっ★ なんでも相談のってやっから! ほれ、ケータイ!!」
「……馬鹿? 人の話きーてた?」
うっひゃあ、すっげー睨んでるよ(p_q;;)
でもすっげー投げやりだけど、俺にケータイを差し出してくれた。
「あはは〜」
俺はすかさずアドレス交換♪
……横目でみてる那智がなんだかキョドっててうけるんすけど。
「はいっ完了! なんかあったらこれで連絡! あ、暇だったら遊び誘ってもいーぜ? 親友だかんな!」
ケータイを渡すと、那智は黙ってそれを受け取った。
「……はーいはい。しょーがねーから親友になってやらあ!!」
むすーっとして言い放った。
なんで?!
なんで怒ってんだ?!
「ごっごご、ごめんなさい!!?」
なぜか謝る俺。
「…ふはっ♪ いーよ」
一瞬にして表情が明るくなって笑いかける那智。
意味わかんねーよ!
「これからよろしくっ、親友★」
「お、おーよっ★」
那智は超満足そーに晴っちの花火に混ざってった。
……似合わねースキップなんかしてるし(笑)
なーんだかなあ。
あいつの考えてる事わっかんねーっ。
いきなり怒ったり笑ったり……。
忙しくねーのか?
……ま、いっか。
俺らは親友になった。
口約束だけじゃなく、本物の。
そのあとの花火は、すっげえハイテンションで弾けまくってた。
ついには大声でいろんなこと叫んでたから、近所のおばあちゃんに怒られちゃってお開きに。
……おばあちゃん怖かったぁ((゚゚;;))笑