俺は俺だから
教室に戻ると、だらける空気。
この空気、好きだな。なんて。
俺は、さっき見たかっこいー奴と一緒にいた。
名前は、坂上晴(サカガミ ハル)。
なんか性格が俺と同じよーな奴で、初対面だってのになにも気を遣わなくていーような、すっげえいい奴。
「なあなあ、一悟は彼女とかいんの?」
ふと、晴が俺に聞いた。
でたー。そっち系の話。
こーゆーの、もちろん好きだけどさ。
俺もそれなりに経験はあるし。
「ん~、なんで?」
「だってお前、男の俺から見ても馬鹿かっけーよ?」
「お世辞かよ! つか晴が言うとイヤミにしか聞こえねえー」
「お、バレた?」
「ちょーしのんな~~!!」
俺は晴の首を軽くしめる。
と、いきなり視界に白い頭が入ってきた。
「カナ! 佐倉佳那! よろしく!」
そいつ‥‥佳那は手を挙げ、俺らの前で叫んだ。
さすがの俺も、これはびっくりだぞ。
晴と2人できょとんとしてた。
先に口を開いたのは晴。
「カナか~。よろしく!!」
「おー、よろしく! っつーかいきなりなんだよお前~!」
俺も続く。
「だーってさあ、俺頭こんなんだし? 自分から話かけなきゃ~。」
「「だからって叫ぶなよ!!」」
晴とハモった。
それから3人で笑った。
こーして俺は見事に入学1日目にして親友を2人も見つけたわけだ。
高校デビュー、結構いけたんじゃね?!
ここからだぜ、俺の青春ー(^o^)
でも、青春ってものは思ってたよりも楽しいものばかりじゃなかった。