立場逆転!?幼馴染みと私。
「夜乃悠太!?」

つい大きな声を出してしまい周りから視線が飛んでくる。

夜乃悠太…って幼馴染みの悠太と、
おんなじ名前。

でも悠太はあんな背が高くてルックスよくてイケメンじゃなかった。

小学生の時は完璧“男の娘“だったのに。

見た目変わりすぎだよ!!

授業が始まり皆が席につきだす。

私はもう一度あの転校生の方に目をやる。取り巻く女子はいなくなり転入生がちゃんと見える。

その時だった。

「っ!」

目があってしまった。

すると転校生の悠太は
口でこう呟いてきた。

「ゆうなちゃん♪久しぶり!」

確かにそうみえた。

「…悠太?」

そういった瞬間先生が教室に入って号令を始めてしまって前を向いた。

…まさかあのイケメン君が、悠太…?


一時間目の授業が終わり私は遥と次の移動教室に行こうとした。

けど突然後ろから

「ゆうなちゃん!」

と、呼ぶ声がした。


「はい!なんでしょ…か!?」

そこには転校生の悠太がいた。
ビックリして声が裏返ってしまう。
周りの女子は私に冷たい視線を送る。

周りが周りなのであえて冷たく。

「えと、何ですか?」

「ゆうなちゃん、覚えてる?
俺のこと。」

…覚えてるに決まってんじゃん、、
でも私はあえて

「覚えてないよ。」

とだけ言い残して遥と急いで移動教室へと向かった。
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