女子力高めなはずなのに
「明日の経理資料、間違ってるんですよ。仕訳に間違いがあって。これ修正しないと明日の会議、まずいですよ」
『エエー!なんだよそれー!……困ったなー。うーん、まだ誰か管理職残ってる?』
「井川課長が間違いを発見してくれたので、今、目の前にいますけど」
『おっ!じゃあさ、中野ちゃん、それ修正して井川君に確認してもらってよ。井川君なら経理もバッチリだし』
「なっ!なんですか、それ!」
『頼むよー、もう俺、今からそっち行けないもん』
それは酔っているからでしょ!
「そんな……」
『井川君に電話、代わってー』
「……はい」
受話器を井川さんに差し出して「代わってほしいそうです」と言って渡した。
「代わりました、井川です。……はい。えっ?……分かりました。でも吉田さん、これからはちゃんと伝票の内容くらい確認してください。いいですね?」
お、けっこう強い口調。
吉田課長の方がずっと年上なのに。
さすがに自分の仕事でもないのに、管理職ってだけで押し付けられたら、そりゃ怒るよね。
それにこの作業、相当時間かかると思うし……。
『エエー!なんだよそれー!……困ったなー。うーん、まだ誰か管理職残ってる?』
「井川課長が間違いを発見してくれたので、今、目の前にいますけど」
『おっ!じゃあさ、中野ちゃん、それ修正して井川君に確認してもらってよ。井川君なら経理もバッチリだし』
「なっ!なんですか、それ!」
『頼むよー、もう俺、今からそっち行けないもん』
それは酔っているからでしょ!
「そんな……」
『井川君に電話、代わってー』
「……はい」
受話器を井川さんに差し出して「代わってほしいそうです」と言って渡した。
「代わりました、井川です。……はい。えっ?……分かりました。でも吉田さん、これからはちゃんと伝票の内容くらい確認してください。いいですね?」
お、けっこう強い口調。
吉田課長の方がずっと年上なのに。
さすがに自分の仕事でもないのに、管理職ってだけで押し付けられたら、そりゃ怒るよね。
それにこの作業、相当時間かかると思うし……。