女子力高めなはずなのに
なぜか急に意地を張りたくなって素直に美味しいって言えなかったけど、井川さんの横顔を見たら、それはそれでなんか悪いような気がしてきた。
「井川、さん」
「お、色白やせ眼鏡はやめたんだ?」
井川さんは少し機嫌が戻った顔でパッとこちらを見た。
「うん、やめた」
「で、何?」
「……あの、ありがとう」
ずいぶんお世話になったのに、私はお礼も言っていなかった。
ここはひとつ、素直になるべきだよね。
「なんだよ、急に」
「お礼を言っただけ!」
「あっそ、どーいたしまして」
あ、またあの笑顔。
ヨレヨレの時は間の抜けた笑顔に見えたけど、こうやって見ると爽やかじゃん。
……この人、本当に不思議な人だ。
「井川、さん」
「お、色白やせ眼鏡はやめたんだ?」
井川さんは少し機嫌が戻った顔でパッとこちらを見た。
「うん、やめた」
「で、何?」
「……あの、ありがとう」
ずいぶんお世話になったのに、私はお礼も言っていなかった。
ここはひとつ、素直になるべきだよね。
「なんだよ、急に」
「お礼を言っただけ!」
「あっそ、どーいたしまして」
あ、またあの笑顔。
ヨレヨレの時は間の抜けた笑顔に見えたけど、こうやって見ると爽やかじゃん。
……この人、本当に不思議な人だ。