女子力高めなはずなのに
「鼻歌なんか歌って、ずいぶんご機嫌だね」

「あ、はは……、聞こえちゃいました?」

しまった、鼻歌……。

恥ずかしい所を見られてしまった。


「今日は少し髪型変えたの?いいね」

「あ、ありがとうございます」

少し流し方を変えただけなのに、気がついてくれるなんて!

本当に見てくれてるんだ、私のこと。

もう!嬉しすぎてドキドキしてめまいがする。

「この間の飲み会ではあんまり話しができなかったね」

「そうでしたね……」

そういえばそうだった。

せっかく隣に来てくれたのに、ほとんど話せなかった。

私がヘタレなのがいけないんだけど。

「中野さんともっと話がしたいんだ。俺、いいお店知ってるんだけど」

うんうん!

待ってました!
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