偽り同士の偽りのカップル。
榴李side

なぜか式が終わったら担任に理事長室に行ってくださいって

言われたから理事長室に向かってる途中なんだが・・・


周りがうるせぇ・・・キャーキャーキャーキャー

なんだ、俺は動物園のコアラかよ

十琉のやついねーし・・・


だりぃ・・・

なんて考えてたら理事長室についた。


コンコン「失礼します」

「どうぞ」

優しい声だな

「榊 榴李です。」

「かけなさい」

「失礼します」

「なぜ呼んだかというとね

今お付き合いしてる人はいるかな?」

・・・なんだこのじーさんは

「いませんが、なぜそのようなことを?」

「いや、すまんね姫とはもう話したかね?」


「えぇ少しだけですが」

「そうか、この話は知ってるかな


姫と王子は結婚するという決まりは。」

・・・知らなかったわけではないが決まり。だったのか?
言い伝え としか聞いてなかった

「それは、決まり。なんですか?拒否権はないんですか?」

「あぁ、これは学園創立からの決まりだ。」


っ聞いてねぇよ俺は誰とも結婚する気なんてねぇんだよ

俺は幸せになることを許されねぇんだよ・・・

「今すぐ返事はできません」

「あぁ今すぐとは言わないさ君の人生なんだ返事は遅くても構わん。卒業までだ
話は以上だ、すまなかったね呼び出してしまって」

「いえ、おきになさらずでは、失礼します。」

「あぁ」

俺があの人と結婚?

許されるのか・・・わからないな
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