偽り同士の偽りのカップル。

静寂につつまれた理事長室。


誰も喋らない。

もう日が暮れた。


あぁ・・・もう嫌だよ


私は我慢できなくて部屋を飛び出た。


「月姫っ!!!!!」


誰かが私を呼んだ。


きっと榴李くんだろう。

でも私は振り返らなかった。


きっとあなたの優しさに甘えてしまいそうで


怖かった。



「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ここどこ?」


私は無我夢中で走った


どうやら隣町まで走ってきたらしい


私すごくね?

流石私。

ココドコデスカ。。。


うん、携帯もない、財布もない。

最悪だうぇーい・・・

まぁ落ち着こう。


ゴソゴソ・・・

お、500円あったぞこれは天からの贈り物だ


取りあえず、お腹すいた。

よし、まずは腹ごしらえだっ!
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