晴れ女
唇が重なり、熱いものを受け入れると朝陽でいっぱいになる。



――私にはこれしかないから……


朝陽が触れる指全てが甘い。


「目、開けて」

「む、り……」



私に触れる手も。
今抱き締めてる背中も。
角度を替えて降り注ぐキスの雨も。



今だけは私のものだと。



思うだけなら許されるよね?




「朝陽っ……!!」




もっと抱きしめて。
もっと強く。強く……――――
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