晴れ女
全て花火が打ち上がると、どちらともなく立ち上がった。
「たこ焼買って帰る?」
「まだ食べるの?」
「ボクまだ育ち盛りだから~」
自然と手を繋ぎ、バス停への道を歩きながらたこ焼屋を探す。
「2つ下さいな」
しばらく歩くとたこ焼屋を見つけ、2つ買ってからまた歩き出す。
「凄かったよなあ花火。特に最後のバババババババーっ!ってやつ」
まだ花火の余韻に浸ってる朝陽はニコニコと笑いながら話す。
うんうん。と相槌を打つ私も自然に笑顔になっていた。
「このまま俺ん家でいいだろ?お代官様ごっこしようぜ!」
「花火の余韻は?」
あはははっと笑い声を上げた時――――