晴れ女
「彼氏と来たの?友達?今から帰るの?送ってあげようか?」

「……」

「てかまず友達になろうよ!ケー番教えて?」

「……」

「もしかして俺怖い?優しそうってよく言われんだけど」

「……」

「つーか髪夜なのに艶ってんね。触っていい?」



男の手が髪に伸び……思わず――

「やっ……」

声を出し体を引くと、一人でベラベラと話していた男に目を向けた。
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